売れる本の特徴とは何か?
あなたはどんな本を買うのか?
ということをつきつめていくことと、結局「本の表紙」の締める割合が多いことに気づきます。
本の内容がいいことは、もちろん必要。
しかし、その本を買うかどうかの決断は、内容までを読む前に決まります。
お客様は「表紙」を目で見て興味を持つことができますが、「内容」を理解して買うのではありません。
内容は、買って読んでみないとわからないからです。
だからこそ、まずは興味を持ってもらうための「お客様の心を掴む表紙の作成」は、必要条件なのです。
素人が表紙をデザインすると、どうしても「素人臭さ」が抜けません。
「プロが作ったデザイン」
そのラインをクリアしない限りは、どんな文言を並べたところで、結局は焼け石に水なのです。
「魅力がない表紙」というのは、「ざるで水をすくう状態」と似たようなものです。
どんなに頑張ってアクセスを集めても、購入者が増えません。
しかし、
「プロに頼むと高いんじゃないの?」
「どうやって頼んだらいいのかわからない」
と言った方向けに今回の記事では「小予算でデザイナーを上手に活用するポイント」を3つにまとめて解説しています。
この3つのポイントを実践し、デザイナーを上手に活用することで、あなたの出版する電子書籍の売れ行きも変わりますので、最後までしっかり読んでくださいね。
(1)小予算でデザイナーを活用する方法
デザイナーの費用の差はどこで生じるのでしょうか?
もちろん人によって価格の付け方はまちまちなので、一概には言えませんが、ひとつはスキルの質、もう一つは作業時間というのが、目安としてあります。
スキルの高い人が高い。低い人が安い。
時間がかかる仕事は高い。短い時間でできる仕事は安い。
そんな感じです。
今回のテーマは「小予算」なので、スキルの高い人には頼むことができません。
そこで、スキルの低い人の中からデザイナーを選ぶことになります。
ここでいうスキルとは、2つの意味があります。
デザイナー本来のデザイン能力という意味のスキルと、デザインの仕事を獲得するための営業的なスキルです。
デザイン能力がいくらあっても、仕事を取ってくるスキルがなければ、安く仕事をせざるをえません。
例えば、デザイン事務所で長年働いていて独立したばかりだと、デザインスキルは高いけれども、営業スキルはまだ低い状態にあります。
デザイン事務所で働いていた経験を活かし、主婦をしながら空いている時間に副業的にデザインの仕事をしている人もいます。
小予算でデザイナーを上手に活用するには、こういった人を見つける必要があります。
このような人は、「ココナラ」「ランサーズ」「クラウドワークス」などと言った、クラウドソーシングのサイトで見つけることができますので、是非探してみてください。
(2)自分で原稿を作る
小予算で表紙をデザインしてもらうには、デザイナーに時間をかけさせてはいけません。
短い時間で仕事をしてもらう工夫が必要となります。
また、デザイナーはきれいに体裁を整えるのが仕事になりますので、表紙のコピー(文言)などは自分で考える必要があります。
デザインのプロとコピーのプロは別の仕事です。
そこを踏まえて、自分できちんとお客様の心を掴むコピーを作る必要があります。
そのうえで、どのような表紙にしたいかをできるだけ具体的にデザイナーに伝える必要があります。
自分が思い描いている表紙のイメージの参考になる本を伝えることで、あなたとデザイナーの認識を合わせます。
そうすることで、デザイナーはどのような雰囲気にしたらいいのかと迷う時間が減ります。
私の場合は、パワポで表紙のラフ案を作ってデザイナーに依頼します。
そうすることで、こちらの意図が正確に伝わり、デザイナーも作りやすく、またこちらの意図とも合った表紙がきれいに出来上がります。
あなたも、デザイナーに依頼する場合はできるだけ具体的にということを心掛けてください。
(3)気持ちよく仕事をしてもらう
ここは、実は一番大事なポイントかもしれません。
クラウドソーシングで仕事をお願いした場合、ほとんどの場合はチャットでのやり取りが中心となります。
文章でのやり取りになりますので、相手の温度感もわかりませんし、こちらの温度も相手に伝わりません。
メールでのやり取りもそうですが、普通に書いているだけでは、どうしても冷たく感じてしまいがちです。
そこで、デザイナーにモチベーションを上げてもらい、いい仕事をしてもらうためにも、温かい言葉を文面に入れて、気持ちよく仕事をしてもらうことを心掛けてください。
そうすれば、お互いいい気持ちで仕事を進めることができ、いい表紙も出来上がります。
このように、自分でやるべきことと、デザイナーにお願いすることを明確に役割分担し、デザイナーにいい仕事をしてもらうことで、あなたの出版する電子書籍もきっと売れることになるでしょう!